きれいな島を守るために 学生グループが自主活動 喜界島
2025年03月01日
地域

町内の清掃活動を行った「タウンクリーン作戦」の参加者たち(提供写真)
喜界島の中高生による有志グループ「喜界島の宝’s」と島の課題や未来を話し合う「THINKING OF KIKAI(シンキングオブキカイ)」(谷川友里代表)は23日、3回目となる「タウンクリーン作戦」を実施した。昨年9月、12月に続く活動で奄美広域事務組合の奄美群島の宝を次世代につなぐ助成事業を活用。同町の小中高校生を中心に、幼児から大人まで28人が参加し、清掃活動に汗を流しながら「きれいな島」を守るために共にできることを考えた。
「喜界島の宝’s」は島の学生たちが「島のためにできることが何か考えたい」と昨年9月に立ち上げた。同日は赤連から湾集落の道沿いを歩き、約1時間で70リットルごみ袋で約7袋分のごみを集めた。
清掃後は意見交換会を実施。「家庭ごみを捨てる人が多くいる」「ポイ捨て、ゴミ捨て禁止を伝えるポスターや看板をつくる」「町ホームページに『ごみ拾いでこれだけの量が集まった』と画像を載せる」「自分たちの活動を冊子やチラシで島民に伝え、参加者を増やす」などの意見があった。
「喜界島の宝’s」の横山美星さん=喜界高1年=は「改めてポイ捨てごみの多さに驚き、もっと島をきれいにしたいという気持ちが強くなった」と語った。
清掃活動の参加者からは「高校生たちが地域のために率先して行動している姿を見て大変うれしく思った」などの意見が寄せられ、谷川さんも「学生たちが一生懸命に活動する姿を見て、一緒にやりたいと思う人が増えることが、きれいな島を守ることにつながると思う。これからも活動をサポートしていきたい」と語った。