ひな人形、紬でリメーク 孫への贈り物として人気 瀬戸内町の重山さん
2021年02月28日
地域
瀬戸内町古仁屋のアート工房KOZUE(重山こずえ代表)は、ひな人形の着物を大島紬に着せ替えるリメーク作品を製作している。祖父母から離れて暮らす孫への贈り物としての注文が多く、重山さん(63)は「島のものを見せてあげたいという祖父母の思い、孫への愛情が伝わったらいいな」と願いを込める。
同工房は2009年にオープンし、主に子どもたちが身に着けるミニ化粧まわしをオーダーメード製作している。ひな人形のリメークは、注文をきっかけに3年ほど前から始めた。新品のひな人形を取り寄せて使うことが多いが、家にあるひな人形をリメークできないかとの相談もあるという。
製作には、贈る相手に合わせた人形の雰囲気や紬の柄選びなどの準備段階を経て、人形の大きさに合わせた布の裁断、パーツの縫い合わせなどきめ細かな作業が必要で、重山さんは「他にはない一品もの。その特別な思いが、贈られた赤ちゃんには分からないかもしれないが、大きくなってから分かってくれたらと思う。その思いを次は自分の子どもに伝えてほしい。大島紬は世界に誇る織物。誇りに思ってくれたら」と笑顔で話した。
問い合わせは電話0997(72)0054同工房へ。