インフルエンザ県内全域で猛威振るう
2019年02月03日
地域
インフルエンザが県内全域で猛威を振るっている。名瀬保健所管内の2019年第4週(1月21~27日)の定点当たり患者報告数は35・0人(患者数175人)で前週より増え、流行発生警報の基準値となる30人を超えた。奄美市の1高校、1小学校で学級閉鎖の措置が取られた。関係機関は外出後の手洗いや適度な湿度の保持、症状がある人は周囲にうつさない配慮など予防の徹底を呼び掛けている。
県は1月17日に流行発生警報を発令。県全体では第4週の定点当たり患者報告数が51・36人(患者数4725人)と前週より少なくなったが、警報は継続中だ。徳之島保健所は22・6人(同113人)で前週より減ったものの、依然として注意報域(基準値10・0人)となっている。
インフルエンザは主な症状として、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠(けんたい)感などが急速に現れる。併せて、普通の風邪と同じようにのどの痛み、鼻汁、せきなども見られる。
小児や高齢者では重症化することが多い。各病院や高齢者施設では入院患者、入所者への面会禁止や制限、マスク着用などを呼び掛けて感染予防に神経をとがらせている。
奄美市のファミリークリニックネリヤ徳田英弘院長は「今後さらに感染者が増える可能性はある。手洗い、マスク着用など基本的な予防対策を心掛けてほしい。かかったら休養と栄養を十分に取って」と話した。