ガソリン前週より1リットル0・7円高
2018年10月28日
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原油価格の高騰に伴うガソリンの値上がりが止まらない。経済産業省資源エネルギー庁によると、鹿児島県内のレギュラーガソリン店頭税込み価格は1リットル当たり平均166・6円で、前週に比べ0・7円の値上げ。9週連続で値上がりが続いている。小売業関係者によると、奄美大島と喜界島のレギュラーガソリンの平均価格は177円。消費者も、連続して上がるガソリン価格から負担の重さを実感し困惑顔だ。
原油価格の値上がりは、中東情勢への不安を背景とした原油の高止まりなどが主な原因。全国の平均価格(22日現在)を見ると、レギュラーガソリンは1リットル当たり160円で、8週連続の値上がりとなった。
鹿児島県石油商業組合大島支部の対島久輝支部長はガソリンの小売価格について「近年は石油元売り大手の経営統合が進み、小売店での目立った価格競争は見られない」と説明するとともに、「人件費の確保や従業員の労働環境、店舗(ガソリンスタンド)維持のため、値引きなど過度なサービスにも踏み込めない」と小売り側の実情も説明し、消費者に理解を求めた。
今後の価格動静については「一部で原油価格値下げの見通しも示されているが、為替相場や中東情勢など不安要素もあり不透明だ」と話した。
奄美市名瀬の女性(44)は「値上げ分の家計への影響に気が付き驚いたところ。原油価格が国際情勢に左右されるのは理解できるが、買い物など、日常生活の中で自動車に頼らざるを得ない部分は大きい」と話し、「(ガソリン価格が)早く下がってくれることを祈るばかり」と明かした。