サポートセンター開設 北大島保護区

2019年05月16日

地域

北大島保護区更生保護サポートセンター=15日、奄美市役所第2別館

北大島保護区更生保護サポートセンター=15日、奄美市役所第2別館

 罪を犯した人や非行少年らの社会復帰を支える拠点「北大島保護区更生保護サポートセンター」が奄美市役所第2別館2階に設置され、15日、同館1階で開所式が行われた。奄美大島と喜界島を管轄する同保護区保護司会員ら関係者は、更生保護活動の充実へ期待を高めた。

 

 サポートセンターは2008年度から、全国で整備が進められている。鹿児島保護観察所によると、北大島保護区のセンターは県内15地区で13カ所目。南大島保護区(徳之島、沖永良部島、与論島)では昨年5月、徳之島町所有の建物内に設置されている。

 

 北大島保護区保護司会(肥後初範会長)には、現在約60人の保護司が在籍。これまで保護対象者との面接は、主に対象者か保護司の自宅で行われていたが、保護司への負担やプライバシー保護の問題が不安視されていた。

 

 センターでは、経験豊富な「企画調整保護司」16人が交代で駐在し対応する。約60平方㍍の室内には、面接用の個室スペースも確保。保護対象者との面接のほか、関係団体との会合や地域住民との情報交換にも活用する。

 

 関係者約30人が出席した開所式で、肥後会長は「刑法犯検挙件数は年々減っているが、再犯率は高い状態が続いている。再犯防止へ向け、センターを有意義に活用したい」と意気込みを語った。

 

 開所を記念し、肥後会長と田畑義弥鹿児島保護観察所長ら3人でテープカットを行った。

テープカットが行われた開所式=15日、奄美市役所第2別館

テープカットが行われた開所式=15日、奄美市役所第2別館