パラアスリート山本さん講演 与論町
2019年11月08日
地域
【沖永良部総局】パラ・パワーリフティング女子55㌔級の日本記録保持者で、来年の東京パラリンピック出場を目指す山本恵理さんが5日、与論町B&G海洋センター艇庫で講演した。子どもから大人まで地域住民20人余りが聴講し、山本さんからパラリンピックの魅力を学ぶとともに、障がいのある人との接し方について一緒に考えた。
「あすチャレ!アカデミー」と題したパラアスリートによる特別セミナーで、公益財団法人ブルーシー・アンド・グリーンランド(B&G)財団の主催。
先天性の二分脊椎症で生まれつき足が不自由という山本さん。講演では「私にとっての障がいは足が動かないことではなく、(健常者の)皆さんの大半が持っている選択肢が、私にはないと感じた時」と問題提起。自信の体験談も交えつつ、「お互いがお互いの選択肢になることで世の中の障がいを減らせると信じている」などと主張した。
日本財団パラリンピックサポートセンターの職員でもある山本さんは「(パワーリフティングは)美しく重い物を持ち上げる競技。来年のパラリンピックもぜひ注目して」などと同競技やパラリンピックの魅力も紹介した。