ヒンジャ2匹が結婚式/節子の休校校庭を活用
2014年11月15日
地域
休校している瀬戸内町の節子小学校で11日、ヒンジャ(ヤギ)のトゥジムレユワェ(結婚式)が開かれた。同校校庭を活用して有機農業を展開する同町の㈱奄美有機農業研究所(松林家福社長)が主催。ユニークな催しには参列した集落住民の笑いも絶えず、鹿児島からやって来た新郎新婦の相性もまずまず。関係者は「将来的にはアレルギーの少ないヤギミルクを製品化したい」と話している。
同研究所は節子小の利活用を目的に今年2月に設立され、7月に開園した。栽培野菜を瀬戸内徳洲会病院の病院食として提供するほか、病院で出る残さをEM菌で家畜飼料化。循環型農業の実現を目指す。
2匹のヤギは、アイガモ農法で知られる霧島市の萬田正治・鹿児島大学名誉教授から繁殖用としてオスの「フライデー」を9月に、メスの「さくら」を10月に贈呈された。
関係者の冗談から生まれたこの日の結婚式。賛美歌斉唱やヒバ(首輪)交換、結婚宣言と人間同様に進行した。