ユニーク楽器 楽しいな 「手をつなぐ育成会」が講座 奄美市名瀬

2024年09月23日

地域

好きな楽器を手に自由に演奏する奄美市手をつなぐ育成会のメンバー=22日、奄美市名瀬のアマホームPLAZA

9月は「知的障害者福祉月間」。知的障がい者とその家族、支援者で構成する「奄美市手をつなぐ育成会」(生元為市会長)は22日、音楽療法士の瀧直美さん(45)=龍郷町=を講師に招き、さまざまな楽器や歌で交流を深める生涯学習講座をアマホームPLAZAで開いた。関係者16人が参加し、太鼓や鈴などを手にリズムを刻み、全身で音楽を楽しんだ。

 

「知的障害者福祉月間」は、知的障がいがある人々が地域社会で共に生きる社会を実現するため、市民に理解と協力を求めようと「鹿児島県手をつなぐ育成会」などが実施している広報月間。

 

「奄美市手をつなぐ育成会」も9月は地元のFMラジオに出演するなどして活動の広報に務めている。22日は、瀧さんが持参したジャンベやカホン、タンバリンなどに触れ、音を鳴らしてリズムを体感。歌いながら鳴らしたり、輪になって歩いてセッションするなど、参加者が一体となり楽しんだ。

 

パフパフラッパを鳴らして盛り上げた奄美市名瀬の酒匂保奈実さん(20)は「この楽器が好き。次はダンスもしてみたい」と笑顔。ユーモアあふれる会話で場を和ませた生元会長(74)は「家庭ではできない活動がこの講座ではできる。多くの人に参加してほしい」と語った。

 

事務局長の松浦久美子さん(58)は「子どもたちは20歳を超えた大人たちだが、こういう機会をもつことで子どもたちを理解してくれる人が一人でも増える社会になってほしい」と話している。