与論町のゆがぷう劇団、方言絵本を学校などに寄贈
2019年11月06日
地域
与論町の住民有志でつくる「ゆがぷう劇団」はこのほど、与論島の方言(ゆんぬふとぅば)を使った絵本「みじらしゃゆんぬふとぅば」を自費制作した。島の子どもたちに楽しみながら方言に親しんでもらおうと横浜美術大学と共同制作。島内の学校などに寄贈し、方言を学ぶ教材としての活用を呼び掛けている。
同劇団は町内の学校でゆんぬふとぅばを使ったエプロンシアターなどを行い、継承活動に取り組んでいる。
本の絵は与論島に縁があるという横浜美術大の八木美穂子准教授や、その学生らが担当し、与論小の児童3人の絵も採用。子どもやお年寄りが読みやすいよう書体にもこだわったという。
与論島の面白い言葉を集めた絵本で、同劇団の吉田富子さんの朗読が聞けるCDも同封。インターネットの動画共有サイト・ユーチューブにも配信している。
10月30日に同劇団の原田誠一郎さんと山田律子さんが町教育委員会を訪れ、絵本の発行を報告、各学校への寄贈を申し入れた。
原田さんは「この絵本は子どもたちが方言に楽しく接するための入門編。学校の教材として活用してほしい」。町岡光弘教育長は「温かみのある絵本に仕上がっている。親しみやすく親子でも一緒に楽しめそう」と感謝した。
絵本は5日までに島内の図書館、こども園、小中高校へ寄贈した。