世界に一つのアクセサリー ヤコウガイで製作講座 奄美市

2023年03月07日

地域

池村さん(右から2人目)の指導を受けながらヤコウガイを磨く参加者=4日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の奄美博物館で4日、ヤコウガイのアクセサリー製作講座があった。参加者らは徳之島町の工芸作家池村茂さんの指導で丁寧に貝のかけらを磨き上げ、世界に一つだけの作品を完成させた。

 

講座はヤコウガイの貝さじなどが出土した国史跡「小湊フワガネク遺跡」(奄美市名瀬)の普及啓発活動の一環で開催。2023年度は9月に続き2回目。午前と午後の2回の講座に約50人が参加した。

 

参加者らは同博物館学芸員から小湊フワガネク遺跡について説明を受けて、製作を始めた。好みの色合いや形の貝片を選び、粗さの異なる11種類の紙やすりで磨きながら、貝の表面に浮かび上がる独特の螺鈿(らでん)模様と光沢を楽しんでいた。

 

初めて参加した木下みどりさん(64)=奄美市名瀬=は「島の素材を使ったアクセサリーに興味があり、ぜひ作ってみたかった。貝がきれいで大満足。旅行に着けて行って自慢したい」と笑顔で話した。