自然遺産 歩いて体感 寒空負けずトレイルウォーク 天城町
2025年02月26日
地域

寒気や強風にも負けず力強く出発する参加者たち=24日、天城町与名間
【徳之島総局】奄美ならではの自然に触れ合うことを目的に選定された歩道「奄美トレイル」を歩く「世界自然遺産奄美トレイルウォークinあまぎ」(天城町主催)が24日、天城町与名間で開催された。今回は昨年11月に国連世界観光機関から天城町が「ベストツーリズムビレッジ」に認定されたことを記念し開催。参加者はヨナマビーチから与名間集落までの約3キロのコースを楽しんだ。
「ベストツーリズムビレッジ」は、国連世界観光機関が人口1万5千人以下の地域を対象に、観光を通じた自然や文化の保全に取り組む地域を認定するもの。天城町役場の若手職員が英語で申請するなど尽力し、昨年11月に認められた。
24日はあいにくの曇天と寒気、強風が吹く中、一般市民22人を含む約40人はヨナマビーチを出発。当初はムシロ瀬までの往復6・6キロを歩く予定を変更し、与名間集落で折り返す往復約3キロのコースとなった。
参加者は道中、貴重なトレイルコースを守ろうとごみ拾いも実施。完歩した兼久小3年の中磯綾人さん(9)は「歩きながらごみ拾いもした。初めて知る小さな道もあって楽しかった」と語り、充実した表情。同町松原の田中良一さん(73)は「普段は車で通る道だが、歩くとまた違う発見もありよい経験になった」と話した。