二十歳の決意 新た 奄美大島3町村で成人式

2018年01月05日

地域

大人としての決意を新たにした3町村の成人式=上から大和村防災センター、宇検村元気の出る館、瀬戸内町清水公園総合体育館

大人としての決意を新たにした3町村の成人式=上から大和村防災センター、宇検村元気の出る館、瀬戸内町清水公園総合体育館

 奄美大島の大和、宇検、瀬戸内の3町村で4日、成人式があった。男女合わせて99人が出席。家族や地域の先輩の励ましを受け、二十歳の決意を新たにした。

 

大和村の成人式「20歳の記念日」は村防災センターであり、新成人13人(男8人、女5人)が出席して晴れの門出に飛躍を誓った。

 藤井俊郎教育長は「苦しいときに自分を励ます奄美のストゴレ魂という言葉を贈ります。ふるさとに愛着と誇りを持ち、世のため人のために尽くすことを期待する」と激励。新成人が一人ずつ自己紹介し、「将来は先生として島に貢献したい」「医療の発展に尽くす」「奄美の子どもと触れ合う仕事をしたい」などと抱負を語った。

 

 新成人代表の堀美南さんは成人前に発症した難病について語り、「数多くの励ましの言葉を頂き本物の人の温かさを知った」と周囲に感謝し、「ふるさと大和村を誇りに思い、一歩一歩未来を歩いていきます」と誓った。

 

 宇検村の成人式は村生涯学習センター「元気の出る館」であった。新成人18人のうち15人が出席。関係者や家族ら約150人が訪れ、新たな門出を迎えた若者たちを祝福した。

 

 式典では村教育委員会の村野巳代治教育長、元田信有村長らが祝辞を述べた。新成人代表の伊元姫乃さん(同村芦検出身)は「これまで以上に行動に責任を持ち、社会の一員として貢献できるように努力したい」と二十歳の誓いを述べた。

 

 式典後は村青年団連絡協議会主催の祝賀会があった。式に招かれた恩師のスピーチや新成人らの成長を記録したスライド上映があったほか、新成人一人一人が現状や将来の夢を発表して祝福に応えていた。

 

 本場奄美大島紬を着て式に参加した泉日香里さん(同村芦検在住)は「大人としての門出を迎え、あらためて気が引き締まった。今は看護師になるため勉強中。将来は村に住んで仕事ができればうれしい」と笑顔を見せた。

 

 瀬戸内町の成人式は清水公園総合体育館であった。対象者74人中71人が出席。家族や恩師、地域住民らの祝福を受け、大人として一歩を踏み出した。

 

 上田敏也教育長は「多くの人に支えられていることを忘れず、自信と希望と勇気を持って、自分の道を進んでほしい」と式辞。

 

 新成人を代表して、実大尊さんは「感謝という言葉を痛感している。成人式に出られるのも両親、先生、地域の方々のおかげ」、緑真里奈さんは「瀬戸内町に生まれ育ったことを誇りに思い、大人への一歩を踏み出したい」と今の思いを述べた。

 

 新成人が中学生の時に書いた「5年後の私へ」のメッセージが動画や写真で紹介され、本人、家族ら出席者の笑顔を誘っていた。