会館建て替え、来年春の完成目指す 奄美大島商工会議所 

2022年01月25日

地域

現在地での建て替えが予定されている奄美大島商工会議所の会館=24日、奄美市名瀬入舟町

奄美大島商工会議所(有村修一会頭)の臨時議員総会が24日、奄美市内のホテルであった。新型コロナウイルス感染防止のため、役員4人のみで実施。商議所会館の建て替えについて書面議決が行われ、建設費用に関する2021年度予算と設計の委託先を承認した。建て替えは県の承認後、22年4月にも着工し、23年3月末までの完成を目標としている。現会館の解体は準備が整い次第着手し、今年度内に完了する予定。

 

奄美市名瀬入舟町にある現会館は建設から64年が経過し、外壁が剥げ落ちるなど老朽化が激しく、早急な建て替えが必要となっている。商議所は21年度6月の通常議員総会で、現在地での会館建て替えに向けた建設基本計画を承認。建設予算を約1億円とし、設計などに関する具体的な計画を進めてきた。

 

今回の総会では、21年度予算として会館建設積み立て金から計上した1630万円が承認され、設計事業所は重信設計(奄美市)に決まった。今後は商議所の実施設計策定推進委員会で、間取りや外観などの詳細を検討し県に補助金の申請も行う。

 

川口智範専務理事は「施工業者の決定は完成に向けての第一歩。近年は人口減少に伴い事業所の数が減少している。予算も限られているので身の丈に合った建物を建設し、その上で皆さんが満足できるよう努力したい」と話した。

 

会館建て替えに伴い、商議所窓口は昨年12月から奄美市名瀬港町の本場奄美大島紬会館7階に移転している。