住みよいまち実現へ 「たつごうみらい会議」が提言書
2018年12月05日
地域
「住みよいまち龍郷」の実現を目指す官民一体のシンクタンク「たつごうみらい会議」(座長・重野寛輝龍郷町商工会会長)は4日、町の将来像と基本方策などをまとめた提言書を竹田泰典町長へ手渡した。農業支援・新規就農者育成機関の創設やIT関連の人材確保、子育て支援、外来種対策などを求める内容。竹田町長は「提言を基に住民の意見を十分に反映させ、子どもたちが将来古里を誇れるような町づくりを進めていく」と約束した。
会議は地域住民や事業者の視点を町政に生かし解決策の実行を促すための組織で、2018年7月に初会合を実施。委員は民間企業や各種団体代表、行政担当課長など20人で構成し、同役場戦略プロジェクト推進室に事務局を置く。
提言書は雇用促進、伝統文化と自然環境の継承、子育て支援などを柱に▽人材の発掘と各種産業の担い手育成▽龍郷町の魅力の整理と掘り起こし▽シマおこし意識の醸成と町内外とのネットワーク構成▽既存特産品のブラッシュアップ(磨き上げ)と新商品開発―の基本方策を設定。
具体的な取り組みとして①一般社団法人ファーマーズたつごう(仮称)の設立②安心・安全対策基金の新設(防災対策事業を含む)③一般財団法人龍郷町開発公社(仮称)の設立④地域おこし協力隊の追加採用⑤外来種バスターズ創設⑥子育て応援グランマ・グランパ制度―を盛り込んだ。
提言を踏まえ、町側は「会議を来年度以降も継続し、実現に向けた議論を深める」とした。来年1月下旬に第5回会合を開き、具体案の内容を精査する。