優良公民館表彰に選出 奄美市の笠利公民館

2025年03月12日

地域

優良公民館表彰を受けた「奄美市笠利公民館」の職員(提供写真)

奄美市の笠利公民館がこのほど、文部科学省の「第77回優良公民館表彰」に選ばれた。事業内容や方法などに工夫を凝らし、地域住民の学習活動に大きく貢献している公民館などを表彰するもの。對知健(たいち・たけし)公民館長は「地域や関係者の皆さまの支援と協力があってこその栄誉。今後もより一層、地域の皆さまにとって役立つ公民館を目指し、新たな企画や取り組みに挑戦していく」と喜びを語った。

 

表彰は1948年に始まり、2024年度は65館が受賞。このうち鹿児島県からは笠利公民館、鹿屋市串良公民館細山田分館、鹿児島市城西公民館の3館が選出された。

 

笠利公民館は1967年に「笠利町公民館」の名称で開設された。現在は「ゆてぃもーれ! 本と人、笑顔が出逢う公民館」をキャッチフレーズに、島唄や三味線、八月踊りなどの生涯学習講座を実施。伝統文化継承や指導者不足の解消、世代間交流を図っている。

 

また、図書の充実や空き室を活用した自習室とキッズスペースの開放、SNS(インターネット交流サイト)を運用した情報発信などにも取り組んでいる。

 

對知公民館長は「地域の皆さまが集い、学び、交流できる場として、多様な活動を展開してきた。笠利地区は島唄名人が何度も輩出されるほど島唄が盛んな地域で、生涯学習講座でも若年層から高齢者まで幅広く参加いただいている。これからも皆さまと共に歩み続けられるよう尽力する」と話した。