八月踊りで国際交流 JICA研修員
2019年10月09日
地域
国内で医療研修中のJICA(国際協力機構)の外国人研修員ら11人は7日、奄美市住用町の山間公民館で八月踊りを体験した。研修員は太鼓の軽快なリズムに合わせて見よう見まねで踊りに挑戦。地域住民と会話なども楽しみながら交流の輪を広げた。
一行は生活習慣病対策に取り組む島しょ地域を視察するため来島した。八月踊り体験は研修の一環で、外国人との交流に積極的な奄美市住用町のNPO法人すみようヤムラランド(満田英和理事長)が主催。5年目となる今回は同町山間集落(潤井美登区長、112世帯198人)に受け入れを依頼した。
交流会は満田さんらの英語を交えたあいさつでスタート。研修員が日本語で自己紹介を終えると、唄者の橋本和晶さんが「朝花節」で歓迎した。八月踊りは研修員と老若男女約50人の集落民らが土俵を囲んで行われた。研修員は住民の動きに習い、すぐに慣れた様子で踊りを楽しんでいた。また、一人一人が六調太鼓も体験。見事なハト(指笛)を披露して住民を驚かせる研修員もいた。
スリランカ出身のニランカさん(39)は「自然を愛して自然と共に生きているところが素晴らしいと思う。五穀豊穣(ほうじょう)を祈るダンスだと聞いて、とても楽しく踊ることができた」と話した。
満田さんは「一つの国際交流。子どもたちにも良い影響を与え、地域活性化にもつながっていけばと思う。これからも続けていきたい」と語った。