八月踊りと六調で会場盛り上がる 山ゆり会が東京で発表会
2019年05月17日
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【東京支社】島唄カサン節の民謡教室「山ゆり会」(森山ユリ子会主)の第5回発表会が6日、東京・練馬区の生涯学習センターであった。東京支部の会員23人のうち18人が出演。約250人の聴衆を前に日頃の練習の成果を発表した。聴衆は、奄美大島の北部で歌い継がれるカサン節(唄)や奄美に根付く踊りを満喫した。
カサン節は、奄美大島南部で継承される「ヒギャ節」に比べ、ゆったりとした節回しが特徴。発表会は出演者全員による朝花節とよいすら節で幕が開けた。最後は客席を巻き込んでの八月踊りと六調で大いに盛り上がり、場内は拍手と歓声に包まれた。
森山会主は発表会で、島唄を解説。来場者から「歌詞の背景を理解することができた」「奄美で指導を受けている気持ちになった」などの声もあった。
よいすら節を披露した金川洋子さん(奄美市笠利町節田出身、横浜市在住)は「練習を通じ、古里を身近に感じている。在京の親戚が集う時には三味線が欠かせない。島唄は生活の一部」と話し、森山会主は「首都圏でも島唄(カサン節)が受け継がれていることを心強く思う」と語った。