収穫急ぐ葉タバコ農家 台風の動向に気をもむ 知名町
2018年06月09日
地域
8日未明に台風5号が日本の南の海上で発生したのを受け、収穫最盛期を迎えている沖永良部島の葉タバコ農家は同日、北上する台風の動向に気をもみつつ、収穫作業に追われた。
同島は奄美唯一の葉タバコ産地で、現在は知名町のみ27戸で栽培。今期は単収(10アール当たり収量)220キロを目標に約56・8ヘクタールで栽培している。
収穫作業は4月中旬に始まり、7月上旬まで続く見通し。生産者らによると、作柄は良好。昨年に続いて2期連続の豊作が期待されている。
台風の発生を受けて町内の各ほ場では、早朝から作業人員を増やすなどして収穫を急ぐ農家の姿が見られた。
同町田皆の葉タバコ農家、伊田政夫さん(62)は「今年の梅雨は雨の日が少なく葉タバコにとっては生育や収穫に都合がいい。7月まで台風が来なければ昨年以上に良い年になるのだが」と台風の動向が気にかかる様子。「台風は考え過ぎても仕方ないし、『うまく避けてくれ』と願いながら作業をするだけ」と不安を払うように額の汗を拭った。