地元高校生と意見交換 東海学園大学が体験学習 与論島

2025年02月22日

地域

互いの地域や価値観について理解を深めた意見交換会=13日、与論町(提供写真)

東海学園大学(愛知県)の学生10人が12~15日、与論島を訪れた。来島したのは同大の集中講義「ボランティア活動」の受講生で、各種ボランティア活動を体験するとともに、与論高校生と意見交換。互いの地域や価値観について理解を深めた。

 

来島は体験学習の一環で、昨年に続き2回目。滞在中は島での植栽、農業、海洋ごみ拾いなどのボランティア活動に参加し、島民と交流した。

 

与論高校生との意見交換会は13日に同校であり、生徒13人が参加。▽文化▽観光▽食べ物▽言葉|のテーマに沿って、それぞれ互いの地域の魅力を伝えた。文化について同高の生徒は「百合ヶ浜」「星空」、同大学の学生は「ジブリパーク」「名古屋城」などを紹介。言葉については生徒が「トートゥガナシ(ありがとう)」「ヤーナー(家名)」、学生は「デラ(すごい)」「エライ(疲れた)」などを挙げた。

 

後半は学生生活の実情や島の暮らしなどについて質問し合った。

 

参加した同大学2年の細江琉大さん(19)は「高校生の皆さんが島を大切に思う気持ちが伝わってきた」、小濱隼士さん(20)は「互いの地域で数え切れない違いがあることが分かった」と感想を話した。

 

実習を担当する同大学の牧野暁世准教授は「学生は異なる地域や価値観に触れ、多文化共生につながる精神の在り方やボランティアへの理解を深められたのではないか」と話した。