夏祭り中止も花火は実施 奄美市の3地区
2021年05月28日
地域
奄美市は27日までに、名瀬、住用、笠利の3地区の夏祭り中止を決定した。新型コロナウイルスの感染が続く中、不特定多数が来場するイベントでのリスク管理が行き届かないと判断した。舟こぎ競争やパレードなどは見送る一方、代替策として各地区で花火大会の実施を検討している。
事務局の紬観光課によると、4月末のクラスター(感染者集団)発生を受け、今月13日に島内5市町村の夏祭り担当課で協議した。今年は夏祭りを中止した上で「代替花火」を行うとの方向性を確認。各自治体の祭り実施団体に検討してもらうよう申し合わせた。
花火大会は島民への慰労や医療従事者への感謝、世界自然遺産登録の祝賀などを込め、5市町村連携して実施する。時期や方法などは今後調整していく。
これを受けて名瀬地区の奄美まつり協賛会(会長・朝山毅市長)は27日、市役所で2021年度総会を開いた。
奄美まつりは例年7月末から8月上旬にかけて4日間行われる群島最大の夏祭り。中止は2年連続となる。
理事からは事務局案に理解を示す意見が多かった一方、「舟こぎ参加者のモチベーションをどう維持するか。いい方法を考えてもらえたら」と参加団体の減少を懸念する声も聞かれた。
三太郎まつり実行委員会(住用町)は19日、あやまる祭り実行委員会は27日(笠利町)にそれぞれ書面決議で中止を決めた。