外国人招き、島の魅力PR ニカラグア大使らが来島 奄美大島FAMトリップ
2018年11月20日
地域
国内在住の外国人を招いたツアー「奄美大島FAMトリップ」が18、19の両日、同島であった。地元のツアーガイドと通訳案内士が同行して観光地を巡ったほか、体験活動を通して、世界自然遺産登録を目指す島の魅力をPRした。
ニカラグア共和国のロドリゴ・コロネル駐日特命全権大使と、台湾出身で日本大学の台湾学生会会長を務めるゲン・スユインさんが来島。認定エコツアーガイド1人、地域通訳案内士6人(英語、中国語各3人)が案内役を務めた。
ツアー初日は、地元の中学生と高校生計8人も参加した。本場奄美大島紬織元・夢おりの郷(龍郷町)で泥染め体験を行った後、奄美市笠利町のあやまる岬など島の北部を観光。あやまる牧場で乗馬、奄美リゾートばしゃ山村内のケンムン村では塩作りを体験した。2日目は中南部を回り、奄美大島開運酒造(宇検村)で奄美黒糖焼酎の製造工程を学んだほか、マングローブ原生林(奄美市住用町)ではカヌー体験も行った。
ロドリゴ大使は「奄美大島はすごいエネルギーと愛情を感じられる島」、ゲンさんは「自分の目で見た奄美大島にぜひ世界自然遺産になってほしい」とそれぞれ話した。
地域通訳案内士の豊田佳由さん(36)は「島のことを深く知りたいと思うとともに、語学力もスキルアップしないといけないと感じた。もっと勉強して英語を自分のものしていきたい」と語った。
FAMトリップは、奄美群島広域事務組合が奄振交付金を活用して企画した「奄美群島育成人材フォローアップ事業」の一環。南海日日新聞社が主催し、奄美5島で実施した。奄美大島FAMトリップの一行は19日、同組合管理者の朝山毅奄美市長を表敬訪問。ロドリゴ大使は「これから奄美とニカラグアの人たちが兄弟のような関係を築いていけたらうれしい」と述べた。