大島タクシーがバスガイド養成講習会
2018年05月01日
地域
奄美市の合資会社大島タクシーは30日、同市名瀬のAiAiひろばで観光バスガイド養成講習会を開いた。現役バスガイドの福崎道代さんが「観光地へ連れて行くだけではなく、奄美にしかない自然や文化を言葉で伝え、旅に付加価値を与える仕事」などとガイドの魅力を語った。
同社は2016年から貸し切りバス事業を展開し、旅行会社などから奄美大島や加計呂麻島への観光ツアーを請け負って運行している。講習会は奄美大島のバスガイド不足解消を目的に初めて企画した。島内の男女13人が受講した。
大島タクシーの川節まり子副代表は「奄美群島の世界自然遺産登録が実現すれば今以上の観光客増加は確実。来島者をおもてなしするガイド育成で島全体の観光力を底上げしたい」と話した。
福崎さんは「来島者にとってバスガイドは1番最初に出会う現地人で、ガイドの印象が旅の思い出に影響する」と指摘。エピソードを交えながら▽幅広く情報を仕入れ、トークに取り入れる▽乗客の好みのほか、天気や時間帯で案内する場所を考える―などと仕事のこつを伝授した。
受講生は今後、北大島、南大島、西海岸の3コースごとに島内の観光地を回った後、実際の観光ツアーバスに同乗し、乗客対応や注意事項などを学ぶ。