大島高校でフライトドクターが講話
2018年12月06日
地域
奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長)で5日、県立大島病院のフライトドクターが講演した。「奄美看護学講座」を受講する1、2年生と希望する3年生計59人が聴講。生徒たちは現場で活躍する医師たちから救急医療や臓器移植について学び、命の大切さについて考えた。
「総合的な学習の時間」の選択講座の一環。課題研究を通して、生徒たちのキャリア教育や郷土学習を図る目的がある。今回は県立大島病院救命救急センターの中村健太郎医師と坂元あゆみ看護師が講師を務めた。
2人は今月27日で奄美群島と十島村を運航範囲とする奄美ドクターヘリの導入から2年がたつことに触れ、群島内の救急医療の症例を紹介。生命維持の仕組みや臓器移植についても解説した。医療関係の職に関心のある生徒たちは2人の話に熱心に耳を傾け、講演後も個別に質問する姿が見られた。
看護師を目指す2年の栄瑠季乃さん(17)は「医療の仕事にもさまざまな種類があり勉強になった。臓器提供を決めたご家族の話が印象に残っている。話し上手で聞き上手な看護師になり、患者との信頼関係を築きたい」と話していた。