大島高生、手作り椅子を寄贈
2021年03月27日
地域
奄美市名瀬の県立大島高校は26日、同市名瀬の県立奄美図書館に手作りの椅子を寄贈した。コロナ禍でボランティア活動に制限のある中、「できることをしよう」と、1年6組の生徒41人が製作に取り組んだ。椅子は、おにぎりをかたどった遊び心のあるデザイン。学校の印刷機の使用済み部品(マスター芯)を再利用した。子どもから大人まで座って本を読むことができる。
同クラスを受け持つ吉原宇勇教諭の発案。賛同した生徒たちがホームルームや空き時間を活用し、約2カ月かけて作り上げた。椅子はマスター芯のほか、段ボールも使用。白いキルト生地のカバーに着脱可能なのりや梅干しもあしらった。
日髙京美館長は生徒らに感謝を述べ、「子どもたちが椅子を使って楽しく絵本を読んでいる様子をぜひ見に来て。図書館はいつでも皆さんを待っています」と呼び掛けた。
同校の野田萌加さん(16)は「慣れないミシンや手縫いに苦戦したけど、みんなで楽しみながら頑張った。子どもたちにも楽しんで使ってもらえたら」と話した。
椅子は同館1階の「おはなしの部屋」に置かれ、読み聞かせのイベントなどでも活用する予定。