大津波想定し避難訓練 龍郷町
2019年11月17日
地域
龍郷町は16日、大津波が発生したとの想定で、各集落で避難訓練を行った。同町中央グラウンドには、孤立集落へ住民救助に向かう、航空自衛隊の大型輸送ヘリ1機が着陸。町内の児童とその保護者らが体験搭乗した。
午前9時に地震が発生したという設定で、9時2分、町は大津波警報が発表されたという訓練用の防災無線を放送。各集落で区長がハザードマップに示された津波避難場所に住民を誘導し、避難経路の確認と避難場所の現状を確認。情報を収集し、町へ連絡する要領を確かめた。
同町中央グラウンドには航空自衛隊の協力で、孤立集落への救助に使用される大型輸送ヘリCH―47J(55人乗り)が着陸。小学校7校の児童約100人が、保護者に付き添われながら複数回に分けて体験搭乗した。
同町瀬留の会社員女性(35)は小学4年生の長男(10)と搭乗。「思ったより広く、揺れも少なかった。自衛隊の救助手段を知ることができた」と語った。
竹田泰典町長は「災害はいつ起こるかわからない。備える気持ちの醸成につながってほしい」と話した。空自横田基地(東京)から視察に訪れた航空総隊司令官・井筒俊司空将は「こういう機会に搭乗してもらい、自衛隊の活動を知ってもらいたい」と話した。
会場では陸上自衛隊奄美警備隊も、軽装甲機動車などの装備品を展示した。