奄美、令和に期待の声
2019年05月02日
地域
天皇陛下が1日に即位され、元号が「平成」から「令和」に切り替わった。奄美群島各地から祝福や期待、平和の継続と島の発展を願う声が寄せられた。
伊集院幼大島郡町村会長は「『令和』の時代が幕を開けた。希望に満ちあふれ、奄美がさらに飛躍できる時代になるよう群島民と共に歩んでいきたい」と祝福。
朝山毅奄美市長は「歴史的な節目を迎え、身の引き締まる思い。『令和』に込められた、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという思いをしっかり受け止め、奄美市のさらなる歴史の創造に向け市民と共に歩んでいきたい」と期待した。
元名瀬市議会議員で、県大島支庁へ記帳に訪れた奄美市名瀬の金井顕三郎さん(81)は「平成は災害の多い時代だったが、国民の気持ちを支えてくれたのが上皇さまと上皇后さまだった。国民の安寧(あんねい)を願い、世界に平和の尊さを発信するという姿勢を天皇、皇后両陛下にも受け継いでほしい」と話した。
大島高校1年の五反田梨瑚さん(15)は「平成には全国各地で多くの災害が発生した。上皇さまと上皇后さまの存在は大きく、勇気と元気をいただいた。平和な時が長く続いていけるよう、その意思を両陛下に受け継いでほしい」と願った。
喜界町小野津のNPO法人代表増田好明さん(62)は「平成は横のつながりを知ったり、子育てに奮闘したり、学ぶことが多い時代だった」と振り返り、「人間性を育む活動を継続し、先人たちの生活や経験を参考に、子どもたちにいろんな体験を提供できるよう学びの時間を作りたい」と目標を見据えた。
徳之島町亀津の会社員福田義也さん(39)は「近年は若者の島外流出に伴う人口減少で、徳之島も元気がなくなった。来年にも見込まれる世界自然遺産登録を契機に世界中の人々と人的交流が進み、活気に満ちた島となれば」と期待。伊仙町伊仙の主婦富華恵さん(48)は「平成は自然災害の多い30年間だった。陛下のお言葉にもあったように、令和では国民が平和で幸せに暮らせる時代となってほしい」と願った。
沖永良部島出身で沖縄在住の唄者、前田博美さん(29)は「平成生まれなので初めて元号が変わることへのワクワク感がある。新しい時代も子どもたちが明るく元気で、いつまでも笑顔でいられるような沖永良部であってほしい」と話した。
与論町社会福祉協議会長の大田元茂さん(79)は「上皇ご夫妻には与論までご来島いただき、大変ありがたく思う。新たな時代が平和で、誰もが住みよい楽しい社会であることを期待したい」と語った。