奄美の魅力再発見して 冊子「西郷どんと大島紬」作成
2018年02月16日
地域
奄美市の生涯学習講座「西郷塾」(安田荘一郎塾長)は、冊子「敬天愛人の母体・愛の島奄美 西郷どんと大島紬」を作成した。大島紬の歴史や魅力を中心に、西郷隆盛を癒やした奄美の文化を見つめ直す1冊。安田さんは「NHK大河ドラマで西郷さんが注目される中、奄美の魅力を再発見するきっかけになれば」と話した=写真。奄美市名瀬の県立奄美図書館などで閲覧できる。
冊子では当時の歴史や文化を基に西郷と島妻・愛加那のラブストーリーを膨らませ、西郷が奄美に流された江戸時代末期ごろの機織りの方法や季節ごとの衣類、身の回りの自然や道具などから生まれた伝統的な絣文様などを紹介。
藩士の西郷をして「苛政」と言わしめた薩摩藩統治時代、「逆境にも負けず家族のために機を織り続けた女性たちの愛と負けん気が、現代の大島紬の礎を築いた」と考察している。
A4判、カラー全32㌻。500部を作成し、奄美図書館や市内の公民館などに配布した。問い合わせは電話0997(54)7621安田さん。