奄美ゆかりの作品も 鹿児島市でパリ凱旋展

2018年02月16日

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国際見本市に出品した作品が並ぶ展示会=15日、鹿児島市のマルヤガーデンズ

国際見本市に出品した作品が並ぶ展示会=15日、鹿児島市のマルヤガーデンズ

 「かごしま伝統的工芸品パリ凱旋(がいせん)展」と銘打った室内装飾品や雑貨の展示会が15日、鹿児島市のマルヤガーデンズで始まった。1月にフランスで開かれた国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出品した大島紬や木工、陶芸など約100点を紹介している。

 

 同見本市は「インテリアのパリコレ」とも呼ばれる欧州最大の催し。鹿児島県からは大島紬や川辺仏壇、薩摩焼の製造元ら23組が参加した。世界の消費者向けにデザインを磨き、各国のバイヤーへPRした。

 

 伝統技術を取り入れつつ、従来の枠にとらわれない作品が注目を集めた。龍郷町の金井工芸は泥染めなど天然染色にこだわった布製品を発表。同町のKOSHIRAERU(コシラエル)はテーチ木(シャリンバイ)で染めた木工品を並べた。

 

 大島紬の織元の中江絹織物(鹿児島市)は奄美大島産の糸芭蕉や泥染めの布を使った小物を出品した。中江久人代表は「地元の素材にこだわったものづくりが認められたらうれしい」と話した。

 

 展示会は22日まで(21日は店休日)。3月14日から20日まで三越日本橋本店(東京都)で開かれる。