奄美和光園で敬老祝賀会

2014年09月18日

地域

職員によるエイサーなどで盛り上がった奄美和光園の敬老祝賀会=17日、奄美市名瀬和光町

職員によるエイサーなどで盛り上がった奄美和光園の敬老祝賀会=17日、奄美市名瀬和光町

 奄美市名瀬の国立療養所「奄美和光園」(加納達雄園長、入所者37人)で17日、毎年恒例の敬老祝賀会が開かれた。記念品の贈呈や余興があり、職員や家族、地域住民らが多彩な催しで入所者の長寿を祝った。
 同園は1943年4月開設。96年に入所者を隔離収容し、人権を侵害したらい予防法が廃止され、2009年にはハンセン病問題基本法が施行。地域住民と交流を深める中で入所者が希望を持って暮らせる環境づくりに取り組み、昨年創立70周年を迎えた。
 現在、入所者の最高齢は104歳、最年少は57歳で平均年齢は83歳。加納園長は入所者の高齢化に触れつつ「地域との共生がわれわれのテーマ。入所者の意見を伺いながら、地域の皆さんと一緒になって開かれた療養所を目指していく」などと述べた。