奄美市 店舗にステッカー
2021年01月05日
地域
対面での接客が必要な飲食店や小売店などの新型コロナウイルス感染拡大防止策を支援しようと、奄美市は「コロナ対策アクション」と銘打ったキャンペーンを展開している。店舗の設備投資に10万円まで補助するほか、市独自の基準をクリアした事業所に特製ステッカーを配布する。健康増進課の徳永明子課長は「目に見える形で対策をアピールすることで、店側と消費者双方の意識醸成につながる。今の時期だからこその配慮で乗り越えていけたら」と語った。
補助事業対象は市内の小売店や飲食店、理美容店など、対面で顧客と接する事業者。ホテルや旅館などは申請できない。昨年11月1日から今年1月31日までの、感染防止を目的とした物品購入費や設置・改修費、ポスターやチラシ印刷などのPR費を10万円まで補助する。
健康増進課によると、交付実績は昨年12月25日現在で133件、1123万円に上った。空気清浄機や換気扇、自動アルコール消毒液噴霧器、非接触型体温計などの購入が多く、「反響は大きい」と當田加奈子予防係長。2月28日まで受け付けており、対象事業者に活用を呼び掛けている。
さらに登録制の感染対策店舗応援事業もスタート。「新型コロナ対策宣言店」と書かれた水色のステッカーや、項目チェック式のポスターを店頭に掲示して安全安心をPRしてもらうのが狙いだ。
市内の全事業所が対象で、消毒、検温、マスク着用など市が定めた全12項目の基準のうち、8項目以上達成が条件。書面やウェブで申請できる。
奄美群島情報サイト「しーま」内の特設サイトで紹介しており、昨年12月28日現在、54店舗(非公表含む)が登録している。
事業を請け負うしーまの麓卑弥呼編集長は「少しでもコロナ対策のアピールに活用してもらえたら。消費者も店を選ぶ際の目印にしてほしい」と話した。
事業全般の問い合わせは電話0997(52)1111(内線5056)奄美市健康増進課、補助制度の申請関係は電話同(内線5305)市商工情報課へ。