奄美海保、笠利埼灯台を一般公開
2018年11月04日
地域
灯台記念日(11月1日)にちなみ奄美海上保安部は3日、奄美市笠利町の笠利埼灯台を一般公開した。時折小雨が降る中、家族連れなど212人が訪れ、灯台内部を見学。灯火のある灯台上部に上がり、海抜60メートルからの眺めを堪能した。
笠利埼灯台は、本土と南西諸島、東南アジアを結ぶ航路の標識として1962年3月に点灯。灯火は15秒ごとに1回閃光し、約38キロ先の喜界島まで届く。
来場者は灯台上部に階段とはしごで上がり、眼下に広がる海原を眺めた。灯台内部では、パネルや映像で奄美群島の灯台や海上保安庁の業務などを紹介。来場者は海上の安全管理に理解を深めた。
来場者の中には観光客の姿も。福岡市から夫婦で訪れた門久美子さん(55)は「初めて灯台に上がったが、景色がきれいで気持ちよかった。灯台や海保について知らないことが多く勉強になった」と話した。
今年は日本初の洋式灯台着工から150年、海上保安制度創設70周年の節目。海上保安庁への緊急通報番号118にもちなみ、会場では70、118、150人目の来場者に景品が渡された。