奄美食文化プロジェクト 郷土料理への理解深める 若い世代対象に教室
2018年08月20日
地域
「はじめてのあまみ郷土料理教室」(NPO法人奄美食育食文化プロジェクト主催)が19日、奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校であった。男女40人が参加。油そうめんや鶏飯など奄美を代表する料理を学び、島の食文化への理解を深めた。
国、県が進める「若い世代を中心とした食文化継承の取組促進」の業務委託を受けて初開催。講師は同法人の久留ひろみ理事長と会員の芝田育代さんが務めた。
この日作ったのは油そうめん、鶏飯、ふなやき、ハンダマゼリーの4品。地元の生産者を応援しようと、できるだけ地場産食材を利用した。講師が参加者を前に実演、料理のポイントなどを解説した後、班に分かれて実習した。
参加した奄美市の田中宏樹さん(46)は「一つでも郷土料理が作れるようになれればと参加した。初めて会う人とスムーズに料理ができてよかった」、山口由佳さんは「県本土出身だが、奄美にいるうちに島の料理を作れるようになりたいと思い参加した。食材には捨てる部分がないことを学んだ」と笑顔で話した。
久留さんは「若い世代が対象だったので、できるだけ分かりやすいレシピ作りを心掛けた。ハンダマを見るのが初めてという方もいて、いい経験になったのでは」と話した。