奄美黒糖焼酎 出荷量は横ばい維持
2019年05月09日
地域
9、10の両日は県酒造組合奄美支部(乾眞一郎支部長)が提唱する「黒糖焼酎の日」。同支部のまとめによると、2018年7月~19年3月の黒糖焼酎の課税移出(出荷)量は5627キロリットルで前年同期に比べ1%減とほぼ横ばい。同支部は「国内外へのアピールとともに、飲んでもらう機会の創出が必要だ」と話した。
酒造年度(7月~翌年6月)のまとめでは、1999年度に約5千キロリットルだった黒糖焼酎の出荷量は、本格焼酎ブームに乗って2003年には1万キロリットルを突破。ピークの05年度以降は2~8%の減少幅で前年割れが続いていたが、15年度に約10年ぶりに増加に転じ、以降は7500キロリットル程度で推移している。
牧正二郎事務局長は「国内外の販路開拓が今後の鍵。各酒造によって力を入れる地域は違うが、国内でも焼酎の消費量が少ない関東以北に開拓の余地がある。県と一緒になって本格焼酎を広めていきたい」と話した。
黒糖焼酎の日の2日間に合わせ、県大阪事務所は大阪市北区の天神橋筋二丁目商店街で「奄美黒糖焼酎祭り」を開く。奄美群島から8酒造が出店し、黒糖焼酎や果実酒の試飲・販売を行う。時間は午前11時~午後7時。