奄美-屋久島便/開設-第1便が名瀬を出港
2018年03月05日
地域
奄美市の名瀬港と屋久島町の宮之浦港を結ぶ新航路の試験運航が4日、始まった。マルエーフェリー(本社奄美市名瀬、有村和晃社長)の定期船「フェリー波之上」(8072㌧、旅客定員707人)が4日に1回の上り便で宮之浦に寄港する。観光関係者が4日夜、名瀬港待合所で出発式を開いて航路開設を祝った。
世界自然遺産登録が見込まれる奄美の観光需要の増加を見据え、先行登録地・屋久島との直行便が就航した。マルエー社は「登録が実現すれば沖縄、奄美、屋久島と三つの自然遺産を船で巡れるルートになる」としている。
出発式で奄美大島観光協会の越島得晴会長は「奄美の観光関係者にとっては念願の航路開設。PRを強化し、南西諸島の観光を活性化させたい」と語った。
第1便には観光関係者ら20人が名瀬港で乗船した。宮之浦港で降りる一般客は2日間の奄美旅行を楽しんだ小林健一さん(64)=札幌市。「屋久島では杉を見るのが楽しみ。船旅はゆったりとしていい」と話した。
波之上は名瀬港を午後9時20分に出発し、午前4時40分に宮之浦港に到着する。名瀬―宮之浦の大人運賃は8050円。3月中はキャンペーンで4050円とする。