学生と生徒が意見交わす 法政大、研修で来島 大島高校で交流会
2024年08月08日
地域
法政大学人間環境学部(東京都)の学生15人が7日、奄美市名瀬の県立大島高校(貴島邦伸校長)を訪れ、生徒たちと交流した。同学部の紹介のほかグループ討論もあり、学生と生徒らが自由なテーマで意見や情報を交換した。
同学部の長谷川直哉教授(65)の研究会が実施するフィールドワークの一環。2014年に在籍していた大島高校出身の学生の提案がきっかけで始まり今回で3回目。一行は5~8日の日程で滞在し、マングローブや酒造会社、大島紬関連施設などを見学している。
交流会には大島高校から1年生と3年生合わせて12人が参加。法政大生らは、持続可能な社会の実現を目指して学問分野の垣根を超えた探究を行う同学部の特色を説明した。
グループ討論では、学生・生徒が4班に分かれて意見や情報を交換。高校生が奄美の環境や文化を伝えたり、学生が大学生活や受験勉強について助言したりと活発に交流した。
奄美大島でのフィールドワークのきっかけをつくった阿世知貢大さん(32)=神奈川県在住=も帰省を兼ねて来島し、交流会に同席。「大学生に奄美の魅力を知ってもらい、高校生にとっては(進路の)情報を得る機会になれば」と期待した。
同学部3年の石井和也さん(21)は「奄美の人の自然に対する理解や姿勢を見習いたい」、大島高校1年の森田羽音さん(15)は「実際に学生からキャンパスや受験などについて聞けて意識を高めることができた」と話した。