小型機が着陸時に逸脱 滑走路閉鎖で全便欠航 機体破損もけが人なし 与論空港

2024年06月06日

地域

小型機の事故で、滑走路が終日閉鎖された与論空港=5日午後5時50分ごろ、与論町

5日午前10時58分ごろ、与論町の与論空港に着陸しようとした個人所有の小型機が滑走路を逸脱して緑地に進入し、フェンスに衝突した。搭乗していたのは操縦士1人で、けが人はなかった。事故の影響で滑走路は閉鎖され、同日発着する6便全便が欠航。小型機の撤去作業などを終え、午後7時半に閉鎖を解除した。国土交通省は航空事故と認定。運輸安全委員会は3人を担当調査官に指名し、事故の原因などを調べている。

 

国交省や空港を管理する県などによると、小型機は個人所有のプロペラ機で、与論空港に向け沖永良部空港(和泊町)を午前10時40分ごろに出発。与論空港に着陸した際に滑走路を左に外れて緑地帯に進入し、空港を囲うフェンスに衝突し停止した。衝突により機体の左主翼の前部が破損し燃料漏れが生じたが、火災は発生していない。

 

日本航空(JAL)によると、滑走路閉鎖により同日与論空港を発着する6便全便が欠航した。

 

県によると、同日午後5時50分に同機の撤去作業を終了。フェンス破損部は警備を行うなどして対応し、同7時半に閉鎖を解除した。

 

名瀬測候所(奄美市名瀬)によると、与論空港では同日午前10時から同11時頃にかけて東北東~東の風が吹いており、風速は約5メートルだった。