島の店での触れ合い描く 地域短編ドラマ4編を上映 奄美市名瀬

2025年02月13日

地域

出演者も加わった「ストーリーズ~奄美編~」上映会のトークセッション=11日、奄美市名瀬

地域の商店などの日常を描く短編ドラマ「ストーリーズ~奄美編~」の上映会が11日夜、奄美市名瀬のライブバー「MA・YASCO(マヤスコ)」であった。出演者を含む地域住民ら約30人が集まり、島の人たちと旅人の触れ合いをドキュメンタリー風に描いた4編に心を和ませた。

 

俳優の大野泰広さんが代表のクリエイターチーム・kimagure studio(東京都)が製作。ストーリーズは「地域×お店×俳優」を合言葉に作る短編ドラマで奄美編は東京の「あらかわ区編」に続く第2弾。

 

奄美編は東京と奄美2拠点で活動する同市名瀬出身の役者岡遼平さん(33)があらかわ区編に出演した縁で製作。名瀬の3店「オレンジハウス」「酒屋まえかわ」「マヤスコ」と大和村の「民宿さんごビーチ」が舞台となり、昨年10月に撮影された。

 

ドラマは島外からの旅人が店を訪れ、実際の店主やスタッフ、客らと交流する話。旅人が酒屋で黒糖焼酎を試飲したり、衣料品店でプレゼント用の服を探したりする様子が店の人たちとの会話を軸に描かれている。

 

上映会では大野さんもテレビ電話で参加し「地域と気軽につながりながら、何かお手伝いできることがないかと思って始めた。奄美の第2弾、第3段も作りたい」と話した。

来場した同市名瀬の松元省吾さん(40)は「ドラマ仕立てで面白かった。こういう宣伝の仕方もいい」と感想。撮影の舞台となり自身も出演した大和村の江﨑隼太(じゅんた)さん(37)は「ホームページなどとは異なり、アットホームな内側の雰囲気を伝えることができてよかった」と話した。

 

岡さんは「島のお店にいる人たちの人間味が伝わるとうれしい。島外だけでなく、島内の方々にもぜひ見てもらいたい」と語った。

 

ドラマは各編6~10分程度。動画共有サイトYouTubeの「kimagure studio公式チャンネル」で順次配信中。