島サバクリエイティブ 伊仙町
2021年02月16日
地域
【徳之島総局】奄美群島で島おこしに取り組んでいる人々が活動内容や体験談を紹介する「島サバクリエイティヴ│GCD(ガシド)」(奄美群島広域事務組合主催)が14日、伊仙町ほーらい館であった。農業や地場産品を活用した商品開発、集落活性化などに取り組む男女7人が、体験で学んだことや将来の展望を発表。来場した約80人が「ガシド!(そうだね)」と共感とエールを送った。
奄美群島12市町村が2013年度に掲げた群島成長戦略ビジョンに基づく人材育成事業の成果発表の場で、今年度で7回目。
徳之島町の元田浩三さん(66)は、過疎化が進む出身地、金見集落の将来を憂い、17年度に一般社団法人「金見あまちゃんクラブ」を設立。「泊まる・食べる・遊ぶ」をテーマに交流人口増を目指す集落活性化の取り組みを紹介し、「集落に子どもたちの声が響く日がくることを願い、スタッフ一同頑張っていきたい」と力を込めた。
喜界町で特産品の製造販売を手掛けるティダ・ワールド代表の川村秀子さんは、花良治みかんやサトウキビを使った特産品づくりについて報告。持続的な商品づくりの課題として、在来種の高品質な原材料確保を挙げ「将来は喜界島だけではなく、奄美群島(の素材)を丸ごと持ってきたような商品開発に取り組みたい」と語った。
このほか▽えらぶ色クレヨンプロジェクト代表の宮澤夕加里さん(知名町)▽伊仙町地域おこし協力隊の西村千尋さん(伊仙町)▽LIVE BOX MA・YASCOオーナーの西桂吾さん(奄美市)▽まなび島代表の田畑香織さん(与論町)▽徳之島コーヒー生産者会会長の吉玉誠一さん(伊仙町)が発表した。
会場では「奄美群島民間チャレンジ事業見本市」もあり、パパイアの葉を使ったお茶や喜界島産ゴマを使用した特産品開発などを行う4団体のブースは、来場者でにぎわっていた。