市民ら「第九」演奏会 奄美市名瀬
2018年12月24日
地域
「奄美第九2018」(同実行委員会主催)が23日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。東京交響楽団の阪本正彦さんを指揮者に迎え、合唱団、オーケストラの総勢約180人がベートーベンの交響曲第九番合唱付き第2・3・4楽章を熱演。年の瀬の奄美に歓喜の歌声と管弦楽のハーモニーを響かせ、約1200人の観客を魅了した。
同演奏会は2013年の奄美群島日本復帰60周年記念公演に始まった。2年ぶり4回目となる今回は初めて第2楽章も演奏された。市民による合唱団は奄美大島の小学生から80代までの男女約110人が参加。奄美オーケストラ70人と練習を重ねてきた。
ソリスト(独唱者)には与論町出身の町英和さん(バス)をはじめ、今野沙知恵さん(ソプラノ)、増田弥生さん(メゾソプラノ)、岸浪愛学さん(テノール)らプロの歌手を迎えた。
第4楽章「歓喜の歌」の演奏は約20分間。管弦楽の調べからソリストの独唱後、合唱団が迫力ある歌声を響かせ、会場の盛り上がりも最高潮に。聴衆は盛んな拍手でたたえた。
「第九」演奏前の1部では、奄美出身の若手音楽家2人のステージもあった。
龍郷町在住の碩真澄さん(69)は「音楽の魅力を感じ、聞きに来るのは3回目。素晴らしい感動を頂いた」と話した。