必要な方へ届けます アベノマスク活用の試み 奄美市名瀬
2020年06月17日
地域
政府が新型コロナウイルス対策として国内全世帯に配布した布製マスク、いわゆる「アベノマスク」を回収して寄付につなげる試みが奄美市で始まった。呼び掛け人の西桂吾さん(47)=奄美市名瀬=は「必要としている施設や人に届けたい。マスクが余っている人は協力を」と呼び掛けている。
布製マスク配布はマスク不足への対策として4月17日から全世帯に2枚ずつ郵送され、今月15日に一部地域を除いておおむね完了した。奄美市では今月6日ごろから各世帯に届いたが、既に市販の紙製マスクや住民手作りのマスクが行き届き余剰となるケースも出ている。
西さんは同市名瀬のライブハウスで店長を務めるが、新型コロナの影響で営業自粛を余儀なくされた。休業中にインターネット上でアベノマスクに対して賛否両論が巻き起こり「せっかく配布されるマスク。有効活用の道はないか」と考え回収を思い立ったという。
西さんは「今後、第2、第3の感染拡大がないとも限らないので福祉施設などに届けたい。政府配布のマスク以外でも、市販の物や手作りの物も受け付ける」と話した。
回収するマスクは未使用、未開封に限る。回収ボックスはライブハウスMAYASCO(名瀬入舟町)と飲食店の万寿果(龍郷町浦)に設置しており、設置協力店も募集している。問い合わせは電話090(3662)0110西さんまで。