手水舎が完成 未来志向、自動給水に 高千穂神社
2020年03月07日
地域
奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)で3日、移転改築が進められていた手水舎(ちょうずや)の竣工祭が行われた。関係者ら14人が出席して神事が行われ、新時代の手水舎の完成を祝った。
同神社は1869(明治2)年創建。老朽化した手水舎の移転改築は創建150周年記念事業の一環。2019年9月に着工した。氏子らから浄財を募り、総事業費は約1千万円。
新しい手水舎は、旧手水舎から拝殿前の参道を挟み、授与所向かい側の駐車場敷地内に整備された。鉄筋コンクリート造りで、柱や壁は特殊なハンマーでたたいた石造り風の仕上がり。多目的トイレなど2基を併設した。
自動給水式を採用して柄杓や受鉢をなくし、衛生面や節水に配慮した。黒木宮司は「全国でも珍しく、新しい令和の時代にふさわしい未来志向の手水舎になった。参拝する人に気持ちよく利用してもらいたい」と話した。