日米訓練中止を要請 市民団体、陸自駐屯地へ 奄美市名瀬

2023年09月15日

地域

日米共同訓練中止を求める要請書を提出する、奄美の自然と平和を守る郡民会議の関誠之副代表(中央)=14日、奄美市名瀬

奄美の自然と平和を守る郡民会議(星村博文議長)は14日、奄美市名瀬の陸上自衛隊奄美駐屯地を訪れ、防衛大臣と長谷川健奄美駐屯地司令宛ての「日米軍事訓練中止を求める要請書」を提出した。

 

郡民会議は13日にも名瀬市街地で日米共同訓練「オリエント・シールド」に反対する抗議集会を実施。14日は7人が奄美駐屯地を訪れた。

 

同会議の関誠之副代表は「昨年は自衛隊駐屯地のない徳之島、喜界島でも合同軍事演習が行われ、島民の『つつましい暮らし』が脅かされた。一昨年の日米軍事訓練時に両司令が強調したように、奄美群島の島々は、すでに日米軍事訓練には欠かせない場所になってしまっている」などと指摘。「奄美群島は世界自然遺産登録地にふさわしい自然豊かで平和な島であり続けることを希望する」と述べ、同駐屯地で実施される日米共同訓練の速やかな中止を求める要請書を、奄美警備隊第1科長の坂入正仁3等陸佐へ手渡した。坂入第1科長は要請書を受け取り「上司および、上級部隊に報告する」と述べた。

 

参加者は提出後、同駐屯地前で「日米合同軍事訓練反対」「米軍は出ていけ」と抗議の声を上げた。同日午後は瀬戸内分屯地(瀬戸内町節子)を訪問し、訓練中止を求める要請書を提出した。