東城小学校で「島口ことわざかるた」大会
2018年02月17日
地域
大島地区の「方言の日」(2月18日)を前に16日、奄美市住用町の東城小学校(岩切博文校長、児童18人)で「奄美方言島口ことわざかるた」を使った恒例のかるた大会があった。児童全員が学年別と紅白戦で札を取り合い、先人から受け継いだ島口(方言)と、ユスィグトゥ(教訓)に親しんだ。
大会は奄美の方言伝承活動として2013年から取り組み、今年で6回目。かるたはNPO法人奄美島おこしプロジェクト(伊波興一郎理事長)が作成した。「ムンヌ知リハテヤネン」(物事は知り尽くすことがない)など47首の教訓が書かれ、取り札と読み札の裏表のそれぞれに島口と共通語訳が記載されている。
大会前半は学年別の対抗戦。島ユムタを伝える会の山田薫会長と鈴木るり子さんが読み手を務め、解説を交えながら進行した。後半はA3サイズの特大かるたを使った紅白戦。5、6年生4人が読み手を担当した。
島口教訓の一節を読み上げると、児童たちは「はい」の掛け声とともに元気よく目当ての札に飛び込んだ。5年の内洞悠貴君(11)は「今年は18枚の札を取った。もっと島口を勉強して集落の人と話せるようになりたい」と笑顔を見せた。
「方言の日」は、大島地区文化協会連絡協議会が2007年、「フトゥバ(2・18)=(言葉)」の語呂合わせで2月18日に制定。奄美の各市町村ではこの日、さまざまな活動が行われている。