枯れ松を再資源化

2017年01月05日

地域

炭作りに取り組む田中さん。炭は用途に合わせて5、10、20㍉などの大きさにして販売している=奄美市笠利町

炭作りに取り組む田中さん。炭は用途に合わせて5、10、20㍉などの大きさにして販売している=奄美市笠利町

 松くい虫被害で枯れた松を再生可能な資源と捉え、炭の製造に活用する取り組みが奄美市笠利町で進められている。手掛けるのは㈱田中組(同町中金久)代表取締役の田中昭吾さん(51)。農作物の生産向上にもつながる炭の可能性を追求し、試行錯誤を重ねながら良質な炭を作る製造工程を構築した。炭を使った農業の普及を目指す田中さんは「奄美大島でしか作ることのできない質の良い果樹や野菜などの生産体制を確立して、将来はブランド化につなげたい」と語る。