桜マラソン、早春の笠利路駆ける

2018年02月06日

地域

号砲とともに勢いよくスタートする3・5㌔コースのランナー=4日、奄美市笠利町

号砲とともに勢いよくスタートする3・5㌔コースのランナー=4日、奄美市笠利町

 第10回奄美観光桜マラソン(奄美大島商工会議所、あまみ商工会共催)が4日、奄美市笠利町の太陽が丘総合運動公園を発着点に行われた。島内外から1851人がエントリーし、早春の笠利路を駆け抜けた。ハーフマラソン(21・0975キロ)の男子は登山幸一さん(奄美市)、女子は村山裕美さん(同)の奄美勢が優勝した。

 

 コースは花見(15・5キロ)、さとうきび(10キロ、5キロ、3・5キロ)を含む5コース。午前10時30分、ハーフを皮切りに各コースのランナーが次々とスタートして用岬方向を目指した。

 

 この日は肌寒く、時折小雨もぱらつくあいにくのコンディション。それでも、参加者はサトウキビ畑や桜並木、潮風香る海岸線を楽しみながら思い思いのペースで走った。

 

 須野ダムを巡るコースでは満開のヒカンザクラとその蜜を求めるメジロなどのさえずりが走者を元気づけ、発着地点の太陽が丘総合運動公園では公式キャラクターの「さくランナちゃん」も参加者を出迎えて大会を盛り上げた。

 

 今年も多くのボランティアが大会の運営を支えた。沿道には住民が繰り出して三味線やチヂン(太鼓)、手をたたきながら参加者に声援を送った。会場では奄美群島農政推進協議会、あまみ農業協同組合がタンカンをPR。各部門優勝者に副賞として贈呈した。

 

 【ハーフマラソン】▽男子 ①登山幸一(奄美市)1時間16分51秒②中西如人(茨城県)③伊藤優輝(奄美市)▽女子 ①村山裕美(奄美市)1時間34分26秒②義永祐子(同)③東別府希(同)

 【15・5㌔】▽男子 ①手島陽介(奄美市)1時間0分33秒②宮田隼人(同)③今村俊文(同)▽女子 ①牧野ゆり(奄美市)1時間16分36秒②原則子(神奈川県)③中村時代(龍郷町)

 【10㌔】▽男子 ①中村亮太(静岡県)37分24秒②山畑貴宏(瀬戸内町)③永井健太郎(奄美市)▽女子 ①堤真弓(奄美市)50分21秒②今津絵里(東京都)③老山ゆり(奄美市)

 【5㌔】▽男子 ①松元聖真(奄美市)18分06秒②勢田春樹(同)③濵崎圭吾(同)▽女子 ①永田侑希(奄美市)19分00秒=大会新②重信瑚杜子(瀬戸内町)③平林佳江子(大阪府)

 【3・5㌔】①久野耀大(奄美市)11分45秒②與渚(同)③牧野大智(龍郷町)

 ※3・5㌔の順位は男女混合