水掛け合い厄払い 徳之島町亀徳「ネィンケ」
2018年08月20日
地域
徳之島町亀徳で19日、無病息災を祈る厄払いの伝統行事ネィンケ(水掛け)があった。集落の県道沿いに住民らが繰り出し、威勢よく水を掛け合って厄を払った。
かつては3日間行われていた浜下りの最終日に、集落中で老若男女が水を掛け合ったとされる。現在はお盆明けの日曜日に毎年行われている。昨年は少雨による水不足で中止したため、2年ぶりに開催した。
水掛けは午前10時にスタート。誰に水を掛けてもよい無礼講とあって、住民らが約1時間にわたって洗面器などで豪快に水を掛け合い、一帯に人々の笑い声や歓声が響き渡った。
水掛けの後には、亀徳青年団の呼び掛けで昨年始まった綱引き大会が催された。保育園児や保護者、青年団など6チームが参戦。水掛けのエールを浴びながら熱戦を展開した。
亀徳青年団の笹嶺光生団長(31)は「集落の老若男女が楽しみにしている行事。多くの人が亀徳に集うことで、集落の活性化につなげたい」と話した。