沖永良部で西郷の足跡たどる 熊本県菊池市の岩本さん

2018年05月14日

地域

沖永良部島の西郷縁の地を見て回る岩本さん=12日、和泊町の西郷南洲記念館

沖永良部島の西郷縁の地を見て回る岩本さん=12日、和泊町の西郷南洲記念館

  西郷隆盛の足跡をたどり、熊本県菊池市の地域おこし協力隊で観光プロモーターの岩本晃彦さん(39)が12日、沖永良部島を訪れた。和泊町企画課職員らの案内で13日にかけて西郷南洲記念館など西郷ゆかりの地を巡り、同市で開催中の企画展に生かす取材活動を行った。

 

 菊池市は西郷の先祖とされる菊池一族発祥の地。奄美大島で西郷は菊池源吾と名乗り、愛加那との間に授かった2人の子にも菊次郎、菊子(草)と「菊」の字を付けた。菊池市は2012年、龍郷町と友好都市協定を結んでいる。

 

 現在、菊池市ではNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の放送にちなみ、「西郷どんと菊池一族~そのルーツをたどる」と題した企画展を開催中。

 

 岩本さんによると、来島は夏休みシーズンに合わせた企画展「バージョン2」に向けた資料や情報の収集と、大河ドラマを生かした和泊町の地域おこしの取り組みを学ぶことなどが目的。

 

 「西郷さんが人生で最も苦境に陥った沖永良部島でのことをしっかり知った上で、企画展などを通して菊池市の人たちにも伝え、発祥地をますます誇れるようにしたい」と岩本さん。「今回の取材で資料やインターネットで見ただけでは分からなかったことをたくさん学べた。島の人たちとつながりを持てたことも収穫」と話した。