沖永良部の魅力を発信 NPOねりやかなやレジデンス

2018年08月19日

地域

映像コンテンツの制作に向けて、農家を取材する島キャン生の(右から)小峰さんと髙橋さん=16日、和泊町伊延

映像コンテンツの制作に向けて、農家を取材する島キャン生の(右から)小峰さんと髙橋さん=16日、和泊町伊延

 NPO法人「ねりやかなレジデンス」(事務局・和泊町、佐藤理恵代表理事)が、離島での就業体験プログラム「島キャン」で来島中の大学生とともに、沖永良部島のPR用コンテンツの制作に取り組んでいる。同NPOは沖永良部島を拠点に奄美での移住者支援や農業の担い手不足解消に向け、さまざまな事業を展開。コンテンツ制作は島外の主に若い世代に対し、沖永良部島と島の農業の魅力を発信する狙い。

 

 同NPOは昨年7月設立。初年度は奄美大島で空き家を改修して移住者家族に貸し出した。農業アルバイトの人が低価格で宿泊できる女性用宿泊施設も和泊町で運営し、延べ150泊の利用があった。

 

 本年度は、農業アルバイトを募集している農家をサポートする情報発信の強化を重点活動の一つに据え、ホームぺージの内容充実に向けて取り組んでいる。コンテンツ制作もその一環だ。

 

 佐藤理事長は「私たちとは違った目線を持った島外の大学生の力を借りて、より若い世代に興味、関心を持ってもらえるような情報を発信していけたら」と話す。

 

 一緒に取り組むのは上智大4年の髙橋惟さん(23)=東京都=と明治学院大3年の小峰悠希さん(21)=千葉県。2人は14日から沖永良部島に滞在し、佐藤さんと島内を巡ってさまざまな風景を写真に収めたり、島の農家、移住者に取材したり、実際に農業体験をしたりして、それぞれの目線で魅力を探っている。

 

 18日は和泊町伊延の花き農家、東寿光さん(41)宅を訪問し、取材や農作業の手伝いを行った。髙橋さんは「農業アルバイトと聞いて男性中心の力作業を想像していたが、意外と若い女性も多く活躍していると思った」、小峰さんは「農家と言ってもさまざまあり、それぞれに特徴があることを、いろいろな農家と直接話をして改めて感じた」と話した。

 

 コンテンツは撮った写真と活字を組み合わせ、島と農業のPRになる動画を予定している。完成後ホームぺージに載せる計画。2人は29日まで島内で活動する。