沖永良部空港で開港50周年セレモニー
2019年11月12日
地域
沖永良部空港(愛称・えらぶゆりの島空港)の開港50周年記念セレモニーが10日、同空港であった。同空港利用促進協議会が主催。功労者への感謝状贈呈や記念パフォーマンス、乗客への記念品の贈呈などを行い、節目の年を祝った。
セレモニーには同協議会関係者や同空港ビル株式会社職員、日本エアコミューター(JAC)株式会社の越智健一郎社長らが出席。同協議会長の伊地知実利和泊町長は「50年という歳月にわたり地域を支えてきた沖永良部空港が、今後もさらに島民の生活を支え、産業振興の拠点、基点として発展することを祈念する」などとあいさつ。
祝辞で越智社長は「昨年開設した沖縄と沖永良部間の路線は非常にいい(利用率の)結果を残しており、地元の皆さんの意見や要望をしっかり聞いて開設することが大事と改めて感じた。地元島民の足として役立つだけでなく、沖永良部の魅力を国内外へ発信して来島者を増やしていきたい」と述べた。
セレモニーでは伊地知会長が、空港ビル管理業務に長年携わった池下龍邦氏へ感謝状を贈呈。琉球國まつり太鼓沖永良部支部による獅子舞も披露された。また鹿児島から沖永良部空港に到着したJAC機の機長と客室乗務員へ花束を贈呈、乗客には記念グッズや黒糖菓子を配布した。
沖永良部空港は1969年5月1日に開港、当時の東亜航空株式会社のDH114(ヘロン)が奄美大島―沖永良部間に不定期便として運航を開始した。05年には滑走路を従来の1200メートルから1350メートルに延伸。13年に空港ビルの増築で新搭乗待合室が完成した。現在はJACの鹿児島線3便と徳之島、沖縄の各1便合わせて1日5便が運航している。