災害時の連携体制確認 2町合同総合防災訓練 沖永良部島

2024年09月07日

地域

台風による土砂災害を想定して行われた沖永良部両町合同総合防災訓練=6日、知名町

2024年度沖永良部両町合同総合防災訓練(和泊、知名両町主催)は6日、知名町総合グラウンドであった。両町、警察、消防、自衛隊などから100人余りが参加。災害発生時の救助活動を想定し、連携体制を再確認した。

 

防災関係機関の相互連携、地域住民の防災意識向上を図る目的で、両町合同での訓練実施は昨年度に続き2回目。大型台風の影響による大雨で災害が発生。土砂崩れに巻き込まれた車内に要救助者1人が閉じ込められていると想定した。

 

車両までの道路も分断されているとし、消防団、消防本部、警察、自衛隊が次々と駆け付け、土砂や木材など障害物の撤去作業を展開。消防隊、救急隊が要救助者を車外へ救出すると、到着した防災ヘリにつり上げて搬送した。

 

周囲では多くの島民が訓練の様子を熱心に見学。訓練後は自衛隊の資機材展示もあった。

 

訓練統監の今井力夫知名町長は「南西諸島は台風常襲地帯で、土砂災害による人命救助はかなり想定されるもの。訓練の中で救助、連携の在り方について共通認識を持つことができれば」とあいさつ。同副統監の前登志朗和泊町長は「有意義な訓練だった。今後も訓練を積み重ね、島民の生命や財産を守っていかなければならない」と述べ、関係機関に協力を求めた。